IT分野のジェンダーギャップ 埋める仕事。2021年2月9日現在。

 

こんにちは、一般社団法人Waffleのアイヴィーです。

 

WaffleはIT分野のジェンダーギャップ を埋めるために、女子中高生にIT教育と政策提言を実施している非営利法人です。(2021年にはNPO法人化する予定です!)

 

ちなみに、ソフトウェアエンジニアなどの技術職の方に「ITじゃなくてソフトウェア業界が正しいのでは?」などアドバイスいただきましたが、私たちターゲットは女子中高生やITと離れている保護者の方向けなので、彼らに伝わりやすい「IT」と掲げることにしました。

 

今日はなんとなく日々向き合ってる課題を書いてみようかなと思ったので書きます。

 

 

昨年1年で起こったこと

2017年から副業で活動をはじめて、2019年11月に法人化したのですが、ここまで多くの方々に興味もってもらえるとは思ってませんでした。

日経新聞朝日新聞、Forbesなど教育業界以外の様々なメディアに取り上げていただいたり、1年でパートナー企業は20社くらいでAmazon Web ServiceさんやLenovoさんなど大手IT企業の方々と連携できるとは思ってもみませんでした。

(昨年の1年の振り返りは別記事であるので、ぜひご覧ください。)

 

創業前なんて、「IT業界の女性が少ない問題は、中高生からというデータがある。さて、この問題どう解決したらいいと思います?」とアドバイザーの方々にブレストしてもらったり、すでに活動をしている方々に話を聞いたりしていました。

 

「問題があることは明らか。解決策も誰も見つけてない。そこをWaffleが見つけられるといいよね!」

とアドバイスもらいながら、色んな人に聞いてみたら

 

「IT業界女性が少ないのは、ガラスの天井があるからだし、セクハラもあるから女性が辞めるんですよね。だから業界の比率上げたいなら社内制度の改革じゃない?」

「非営利は応援できない。株式会社で広げたほうが応援できる」

ジェンダーギャップ は幼少期の玩具からはじまるから、そこからでは?」

「(心ない言葉)(封印)」

 

と色々でした。

 

本当に色々複雑な課題もあるし、解決策も沢山あるけど、とりあえず文理選択&進路選択時期の女子中高生を対象にしながら、政策提言もやることだけは決めました。

 

そこから日々実績となりそうなことはきちんと発信をすることを心がけていたら(プロボノの方々にも手伝ってもらいながら)、知人の紹介、ホームページから問い合わせ、TwitterからDMなどあらゆるところから良い話が沢山入ってくるようになりました。

(みなさん、ありがとうございますm)

 

逆に今、目の前に立ちはだかっているのが、「やってる感」はいくらでも出せるな、ということです。

 

国も推し進めて理系の女性育成が全国で行われているが、どうも大きな成果に結びついていないのが現状です。(例えばこのままのやり方を変えずに推進すると、理学部の女性比率が50%になるのは117年後、工学部の女性比率は77年後...)

 

私たちWaffleも企業さんとイベントやったり、プログラム運営してますが、それだけだと10年後も変わってなくない?という状況になってしまう。。

 

 

 

今、奮闘していること

ということで、最も難しいと感じるのが、どこに一石を投じるのかという課題の定義とゴール設定が難しいと感じています。

 

分かりやすく成果が出て、インパクトが大きいところをここ数年ずっと模索しています。

 

女子中高生向けは、現状ロールモデル(同世代の憧れ)を輩出する国際アプリコンテスト「テクノベーション・ガールズ」に今年75名の学生が参加中で、来年度以降はWaffleだけでなく他の組織が入って、より多くの参加者を輩出できる仕組みを作っていきたいです。(今年は多くの企業の方に支援してもらってます。ぜひみてね→

Technovation Girls 2021 日本リージョン公式ウェブサイト

 

他に、Webサイト制作&キャリア講演のWaffle Campも毎月開催中で、今はアメリカのComputer Science学部在学中のインターン生が運営してくれています。こちらも今後拡大予定です。(3月、4月もやるよ!みてね→

www.camp.waffle-waffle.org

 

これまではとりあえず形にしてみる、世の中に出してみる、反応をみてみて継続することを2020年やってきました。

2021年からはIT分野のジェンダーギャップ を埋めるために、そのステップとしてどこにゴールを設定し戦略をどうするか、をリサーチしながら考え中です。

 

政策提言について。

女子中高生が理系分野あるいはITに興味を示さないという本人の問題ではなく、周りの先生や親からのバイアスが影響していたり、男性が多い場所は行きづらいなど環境要因が大きいということで、日本全体を変えられる制度面で何か変えられないかと政策提言にアンテナをはっています。

 

昨年度第五次男女共同参画基本計画のパブコメにて、 #男女共同参画ってなんですか プロジェクトさんとユース団体のみなさんと提言書を書いて大臣に手交する機会いただきました。

 

その後、日々チャンスをいただけたら議員の方々にお会いしに行ったり、文部科学省内閣府の方とアポとってお話したり、有識者の方のお力をお借りしてクローズドイベントを実施したりしていました。

 

そして明日までに科学技術・イノベーション基本計画のパブコメを出します。(こちらはWaffleのAsuminとMorikumiさんがほぼ作成してくださいました。ありがとう。&リソースと体力がなかったのですが、もっと色んな人を巻き込めばよかった。反省)

 

そしてなんとなく見えてきたことの例として下記があります。

 

例1)理系の女性教員少ない→女子生徒の文理傾向に影響しているので、理系の女性教員増やしたい→だがしかし教員養成過程ですでに少ない&そもそも日本全体が現状教員不足→さて、どうする?(※いまここ)

 

例2)明日2月10日までの科学技術・イノベーション基本計画のパブコメ関連で調べたところ、文部科学省の科学技術イノベーションの事業の中で、女性研究者向けの予算は19億円くらいあるけれども女子中高生が理系進路選んでもらう事業は4千万円しかない。少ない→女性研究者が少ないのをなんとかするなら、研究者の働く環境整備に加え、そもそも母数が少ないので増やすための次世代育成必要→もっと女子中高生向けの事業に予算かけるのはどうか→そもそも科学技術イノベーションの事業の目的がイノベーション創出なので、女子中高生にお金かけても成果がよくわからないのでは?→さて、どうする(※いまここ)

 

どこにどんな予算をかけてもらうと成果がでるのか、

学校教育のジェンダー視点取り入れはどこからどういう文脈でいれてもらうべきか、

日々リサーチして、いろんな人に会って模索しています。

(週5フルコミットで政策提言ができたら、物事もっと早く進むのにな...と思いながら、リソースないので出来ることからコツコツと....という感じです)

 

 

できることからやる

海外の事例を調べても、国それぞれの文化や背景、制度が全然違うので、成功例だけをそのまま日本でやればいいという問題ではないと日々感じます。

 

大事なのは、とりあえず「やる」、足を止めない。

 

空想論で語っても、結局手と足を動かさないと見えてこないことってあるので、出来ることからやりつつ、正しいゴール設定を定める、ってことを頑張りたいなと思っておる現状です。

 

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とりあえずなんか書きたいと思って書いてみたら伝えたいことがブレ始めたので、とりとめのないブログになってしまいましたが、まあご愛敬ということで!